玉水教会初代大先生70年祭奉迎記念Site

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(二十五)商売で功を急いで、借金地獄におちいったこともあった。

 師は小売りを始めた当初には、現金売りを通されました。お客さんから現金で払ってもらって、仕入れ先にも現金で支払う。月末や翌月に払ってもらう「貸し売り」なら、お客さんも買いやすいのですが、その間の支払いにあてる資金に余裕がないため、そうせざるをえなかったのです。
 しかし得意先が増えだすと、「功を急ぐあまり、えらい失敗を」してしまわれました。「商売を一層手広くし、売り上げを増やそうという」気になって、貸し売りを始められたのです。するとその効果はてきめんで、半年ほどで千軒ばかりの得意先ができました。けれどもその分、支払いの額も格段に増え、金繰りに困られだしたのです。
 つまり、問屋への支払い額が増えたのに、得意先からの集金は、そう判で押したようには進まないという、当座の金の融通問題です。

 そこで師は、頼母子(たのもし・複数者の掛け金方式よる互助金融)に入って急場をしのがれたのですが、今度は月々、その掛け金の支払いに追われるようになられました。それを何とかしようと、頼母子にもう一口入る。すると当然、掛け金の支払いが増えて、また苦しむことになる。
 その悪循環で、四口入って立ち往生という有様で、「その苦しさというたら、とても切ない。息つく間もないほど苦しい」という思いを二年半ほど経験された後、誤りを悟られたのです。
 これは、信心する人のすることじゃない。神さま一心に拝んでおったら迷うことはないのに、自分は頼母子を頼って、いわば頼母子を拝んでいたから、こんなことになったのだ。ここはやはり、神さまに頼むより仕方がない……
 重々おわびを申し上げ、頼母子の支払いは「神さまに責任を持っていただいて」、ようやく窮地を脱するという経験をされたのです。具体的には、願いつづけて四カ月後からは、頼母子の掛け金だけは払えるようになったということです。

湯川安太郎 その人と時代

湯川安太郎 その人と時代

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